これは多分イギリス人がいったブラックジョークである。
ゴルフ発祥の地は正確に言えばスコットランドである。しかし、それはどうでもいい。ゴルフについて語ろう。
紳士のスポーツと呼ばれるゴルフ。
だが、それはウソ。アメリカの重役たちでさえ、スコアのごまかしは日常茶飯事である。
とは言うものの、アメリカでは金持ちのステータスとしてゴルフは定着したのだが、日本では貧乏人まで始めるものだから、マナーもへったくれもあったものではない。
オリンピックだ、ピンポンパンだ、縦だ、横だと実に浅ましい。やっていることは麻雀と何ら変わらないである。
筒井康隆は、「自分がゴルフを始めたからといって人にそれを勧めるな」、と言っている。
勧めても良いが、もっと恥ずかしそうにしろと言っているのである。
そして、ゴルフと言えば教え魔。
ゴルフそのものを楽しむ目的でプレーするより、人に教えるためにゴルフをしているのでは、という御仁が腐るほどいるのはゴルフだけの特徴である。
悪魔によるスポーツの定義は
１．スピード（走る力など）
２．反射神経（動体視力など）
３．持久力（体力など）
４．パワー
が発揮できるものとしている。
これをゴルフが満たしているとはとても思えなのである。
ニセ紳士がニセスポーツをしているというのがゴルフの姿である。
悪魔がゴルフを始めた頃（大昔だ）読んだ本のなかに、ゴルフ最大のマナーという一項目があった。それは
「あなたが友人と食事に行く、
例えば四人の仲間の内、一人でもゴルフをしない人がいたらゴルフの話題をさける」
というものであった。
この格言を知っている人にお目にかかったことは今だかって一度もない。
そして、実につまらん話ばかりである。
「ドライバーを変えたら飛距離が・・・」
「１２番ホールの池越えを見事・・・」
「５ｍもあるバーディーパットを・・・」
聞いていて面白くも何ともないのである。
したがってかような話が出ても文句は言えまい。
「ゴルファーは総じて退屈なことだ。彼らは自分のゴルフのスコア以外に知識を
人に与えるということをほとんどしない。私の偏見から言わせてもらえれば、も
し何時の日か神様がゴルフコース上のすべてのゴルファーを同時に殴り殺したと
しても、世界は何も変わらなず、万事つつがなく運ぶことだろう」
ーゲーリー・スペンス（米弁護士） 「議論に絶対負けない法」より
「人生には誰でも４つの記念すべき日がある。一つ目は誕生日、二つ目は婚約の日、三つ目は結婚の日、四つ目は死亡の日である。だがゴルファーにはもう一つこれに加える日がある。それは初めて１００を切った日だ。
ーリューイス・ブラウン
というように、実に下らない。
ハンデイ３０の人は、ゴルフをおろそかにする。
ハンデイ２０の人は、家庭をおろそかにする。
ハンデイ10の人は、仕事をおろそかにする。
ハンデイ５以下の人は、すべてをおろそかにする
ーデイビッド・ロイド・ジョージ
というものである。
”a devil for golf”とはゴルフ狂のこと。
こんなところで悪魔の名前を使わないでほしい。
「大統領にはゴルフをやってほしい。
この世には、自分の思うようにはならないことがあるものだと悟れるから 」
ージェームス・レストン （ ニューヨークタイムズ紙の記者）
これはジョンソン米大統領（当時）のワンマンぶりについて書いたものだが、まさにバカでわがままなブッシュにも当てはまる話である。
ゴルフも役に立つことはあるのかもしれない。
ところで、何故ゴルフの一ラウンドが１８ホールになったのか。それは、ゴルフ発祥の地、スコットランドで一ラウンドのホール数を決める際、ウィスキーのポケット瓶を持ってラウンドして、それを飲み干すのが１８ホール目だ、ということで決まった。というのが定説らしい。
こういうゴルフなら、スポーツ云々は別として悪魔にとっても楽しいのだけれど・・・・
「ああ、常軌逸したる者よ、日がな語るはゴルフのことばかり。
群たる彼らは草原の花を蹴ちらし、大地に損傷を与え、酒場にあっては傍若
無人、自慢と愚痴に終始するも恥じるを知らず、犬も尾を巻いて逃げる始末なり」
ーネイザン・パウエル スコットランド生まれの詩人 「ゴルフ嫌い」より
最後にジョークを・・
アマゾンの密林に行く探検家に友人が
「密林で迷ったらどうすればよい知ってるかね？」
「？」
「よく覚えていたまえ。
もし道に迷ったら、木の枝を折り、それをゴルフのクラブに見立ててスウィング
の練習をしていればよい。そうすると、どこからか人が出てきて、
"そのグリップは"とか"そのスタンスは"とかアドバイスする奴が必ずいる。
そいつに道を聞くんだよ」
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