◇ ホタテ貝 またハマグリに巡りあい
海で隣り合っていたホタテ貝とハマグリ。
漁師に釣り上げられ、やがて料理屋へ。

ホタテ貝は身を食べられて貝殻だけになり、そこに身を料理された
あの蛤が乗せられた。

 「よ、どうしたい!」
とどちらからとなくいう。

古今亭志ん生の落語の枕である。

落語では「一期一会」なんて、小難しい言葉は使わない。

「縁と命があったらまた会おう」
と言っている。

縁があっても命がなければまた会うことはできない。
命だけあっても縁がなければ会えないのである。

いいですな〜、江戸落語。

しかし、落語の発祥は京都だという。

ま〜そこら辺については優れたウェブサイトが沢山あるので、それを見て貰う
として、ここでは落語の「高座」について。

高座の語源は広辞苑によると「寺院で、説法・論議などをする僧が座るための
一段高い席」とある。
難しいお説教ばかりしていても皆飽きてしまい、録に話を聞いてくれない。
そこで、坊主どもが面白おかしい話の中で、仏教の教えを説いた。
という説が有力である。

年寄りを大事にする。
お金にあまり執着してはいけない。
困った人がいたら助けてあげよう。
などなど。

だから、落語のルーツは寺院だったのである。

坊主に代わって本職の噺家が演ずるようになり、
舞台でも座布団を敷いて、その上に正座して演ずるようになったという。

それにしても、先ほどの落語の教えは現在ほど、必要かも知れない。

お後がよろしいようで。






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