| ◇人類は戦争に終止符をうたなければならない さもなくば戦争が我々に終止符をうつだろう |
「Mankind must put an end to war, or war will put an end to mankind」 ジョン・F・ケネディ（元米大統領）のことばである。 今日現在（2008.2.14）アメリカ大統領の予備選挙のまっただ中である。 民主党の候補者の一人、オバマ氏は演説の巧さでケネディの再来と 言われている(黒いケネディと呼ばれている）。 確かに旨い。プレゼンテーションのプロに指導を受けているのは間違いない。 （なんせ、自身の本の朗読でグラミー賞を受賞したほどである） が、内容の濃さではケネディーのレベルにほど遠い。 「１３デイズ」というアメリカ映画があった。 ソ連邦時代のフルシチョフ大統領とのキューバ危機をめぐる外交戦争 を綴ったものである。 最後はフルシチョフ大統領の譲歩を引き出したケネディ大統領の苦悩と リーダシップ力がメインテーマであった。 この映画を見ると、先ほどのケネディ大統領のことばがさらに迫力を 感じるのである。 以下、ケネディー大統領のことばとしてメモしていたもの。 「わが同胞米国人諸君、諸君の国が諸君のために何をしてくれるだろうかなどとは 問わず、国のために何ができるかを自問してほしい。 世界の友人達よ、米国が諸君のために何をしてくれるかと問うようなことをせず、 人類の自由のために我々が手を握りあって何ができるかを問うて欲しい」 「人類は破滅の力を手にしている」 "Man holds in his mortal hands the power to abolish all forms of human life" 「現在、自由世界において最も誇らしくいうことのできる言葉は ”私はベルリン市民である” ということだ」 （１９６３年６月 西ベルリン訪問中にベルリン市民に対する演説） ” Today,in the world of freedom, the proudest boast is,ich bin ein Berliner" 「私はすべての障害者を納税者にしたい」 （1962年2月１日 社会福祉教書） ＜ケネディ家には実妹を含め、障害者が数人いる。 知的障害者が競技を行う、『スペシャルオリンピック』は ケネディ家での障害者の集まりがスタートとされている＞ 、「自由の存続と成功を確保する為には、 いかなる代償を支払い、 いかなる試練に耐え いかなる苦難にもたちむかい、 いかなる友をも支援し、 いかなる反対者にも対抗する」 ＜大統領就任演説より＞ 「ローマ法王庁との関係について、私に対する質問は一つしかないはずだ。 それは、国家の利益を追求せねばならぬアメリカ大統領の職務が、ローマに 拘束され影響されるか？そういう質問であると思うが、私の回答はノーとお答え することである。 私はカソリック教会から立候補した訳ではない。私は公共事業についてカソリック 教会を代弁したりはしない。(註・カソリック系私立学校に対する政府補助金問題が 当時問題になっていた)ユダヤ教徒がダブリン市長になってもよいし、プロテスタント 信者がフランスの外務大臣になってもよい。イスラム教徒がイスラエルの国会議員 になってもよいと言っておきながら、カソリック教徒がアメリカ大統領になれないとい うのはおかしいではないか？」 「最終的には、これは彼らの戦争なのである。 勝か負けるかは彼ら自身にかかっている。 我々は手助けをする事は出来るが、このベトナム国民対共産主義の戦いにおいて 実際に戦って勝たなければならないの は、彼ら自身なのだ」 （「ケネディー その栄光と悲劇」 http://www.maedafamily.com/index2.htm） 「人間の精神の変化は時間がかかる。 そして全国民の心理を変えるためには、 激烈なショックが必要である」 ジョン・F・ケネディのオヤジはアイルランド出身で、禁酒法時代にマフィアと つるんで大金持ちになったと言われている。 （その金を大統領選挙の軍資金としてつぎ込んだ） そして、大統領はマリリン・モンローなどなどとの色事は日常茶飯事。 さらに、フランクシナトラを通じてのマフィアとのつき合い等が噂されたが、 そういったことを差し引いても、彼の偉大さは変わらないだろう。 ｐｓ。オバマ候補の演説  |
