◇ コーランの上の糞 

相手を徹底的に侮辱するバカ者の行為を意味する。

悪魔の作、といっても、実話である。

イラクのファルージャを米軍が一ヶ月近く包囲し、攻撃を続けている。
(2004.5.28現在)
テロリスト達(と米軍が称する)武装勢力を攻撃するという名目で一般市民に、700人以上の犠牲者が出たとされている。戦闘機からのミサイル攻撃、クラスター爆弾、戦車による砲撃などなど、凄まじい攻撃が続いているようだ。
先日もバクダッドで結婚式場を米軍が誤爆して民間人40人が死亡したと報道された。が、現地での報道は淡々としたものだったようだ。この程度のことはニュースにならない、ということらしい。

米軍が陣地に使った住民の家には、米兵達が引き上げる際に残していったものがある。
「コーランの上にのった米兵の糞」である。
なんたる野蛮人であろうか。

米映画「5月7日に生まれて」のオリバーストーン監督がインタビューに対して
答えて言ったことを思い出す。
もちろん、イラク戦争が始まる前前である。
 
「何故アメリカは嫌われるのか。我々は自由を守るために、自由の敵と戦うため、正義の使者としてベトナムに来たのに、何故ベトナムの女性や子供に嫌われるのか分からなかった。しかし、20年後、当時を振り返りやっと分かったことがある。
我々は狙撃兵に狙われないためにヘリコプターで平らなところを選んでいく。平らで見通しが利くのは水田です。そこをヘリコプターの基地にする。
また、狙撃兵の襲撃に備えて石垣を積む、その石は墓石だった。ベトナムの墓石は田んぼごとにあり、祖先の霊を祀るとともに田んぼに命を注ぎ込むために建てられたものだ。米兵はその墓石の上で食事をし、ポーカーをやる。
農民たちはそれを見て『我々の汗で作った田んぼを壊し、祖先の墓を汚している』と感じてアメリカ兵が嫌いになっていく。
一方、ベトコン兵はその村の出身だからそれらのことを知っている。夕方になると必ず畦道を歩いて行動を始める。黒い服を着て一列縦隊で、田んぼを壊さず、畦道を歩くベトコン兵の姿は怖いけれども、村人たちは親しみを持ち、尊敬する」。
この話を紹介したのは、松本健一 (麗澤大教授)だが、続いて氏はこう語っている。

「こんど、アフガンで地上戦をやったらベトナム戦以上に難しいと思う。
何故かというとイスラム教徒というのは、砂漠の砂の中に死者を葬る。そしてその上に生きていたときの衣類の切れ端を埋め、石を置く。やがてそれは風で飛ばされ何もない砂漠になる。
しかし、そこは死者の「谷」であり、先祖代々の「墓」があることはアフガンは知っていても何も知らない米兵は多分踏みつけていく。
その結果は「祖先の墓を軍靴で汚した」とアメリカは忌み嫌われる」。
   (ぺルソーナ 2001.11号)

インドでは、牛の糞を乾燥させ、それを燃料として使った後に残った灰を「聖灰」
と呼び。その灰を宗教儀式に使用する。

コーランの上に脱糞した米兵そのものが「人間のクズ」どころか「人間のクソ」である。





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