◇黄河を治める者は、国を治める

とおっしゃったのは、禹(夏王朝の開祖。約4000年前)。
その言葉どおり、毛沢東は黄河に大型ダムを建設したりして河水を灌漑などに徹底的に
利用した。
その結果は無惨。現在、黄河の河口には水が届かなくなってしまった(断流というそう
だ)。
「都市の規模は、確保できる水量により自ずから決まる」
と悪魔に教えてくれたのは某ジェネコンの社員であったが、都市を「国」に置き換えてもよい。
中国はアメリカと同規模の水量を持っている。しかしながら、中国はアメリカの5倍の人口がある。さらにいえば、中国の人口は世界の人口の20%超。そして利用できる淡水の比率は7%にすぎない。
いうことはこれだけ見ても現状でも中国の人口を支える水量が不足していること
は明かである。世界の工場と呼ばれている中国の製造等の生産量が増大すればさ
らに深刻な事態が予想される。


・黄河の問題は断流だけにとどまらない。
 家庭、工場からの汚水により黄河の水質は極端に悪化しているようだ。
 下流では、その影響からガン患者が異常に増加しているという。

*この項は「領土問題は重要だが、水は生死の問題」の続編という位置づけである。                
ナショナルジオグラフィック
黄河崩壊――汚染と水不足の現実
 







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