◇本当の感動というものはその人(個人)の中でなく、人と人の間に
  あるのだ 

名指揮者フルトベングラー氏の名言である。


「呆けずに長寿を保つ人が圧倒的に多い職業はオーケストラの指揮者です。
L・ストコフスキーは九十五歳で死ぬまで指揮棒を振っていた。しかも彼はレコード会社との間に、百歳まで契約を結んでいた。
J・ローゼンストックが九十歳、A・トスカニーニとP・モントーは八十九歳。
O・クレンペラーが八十八歳、K・ベームは八十六歳だった。
指揮者は多くの曲を絶えず暗譜している。つまり、インプットを増やす形でいつも脳に刺激を与えている。それをオーケストラを前に整然と指揮をしてアウトプットする。これが刺激に対する反応で、こういう多様な脳の使い方が使い方が理想的だ。
同様に演奏家、画家、作家、映画監督などがある。
なかでも、特に指揮者が長命なのは立ったまま汗を流して一、二時間全身運動をするのが心身に好影響をもたらしているからだと考えられる」
   ー大友英一(俗風会病院)

なるほど・・・
日本の2001年12月、この世を去った朝比奈隆も93歳であった。
ワルター(86歳)、アンセルメ(86歳)、ライナー(75歳)、オーマンディー(86歳)、
ミュンシュ(77歳才)、セル(73歳)、カラヤン(81歳)など、凄いものである。


「指揮者は音楽という名詞を 生き生きとした動詞に変える人だ」
    ー武満徹
 (小沢征爾の指揮について)

「そこにしか存在しない音をそこにいる皆で生み出す共有感がいい。
 だから、音楽をやっている」
    ー小沢征爾

「六十まではテクニック。そこから先は人間の中身の問題です」
「うまく棒を振ったらいい音が出るなんて、そんな不思議なものじゃない。
 手品じゃないんですから」
「指揮は職人仕事です」
   ー朝比奈隆

「アメリカ人に音楽ができるはずがない」。
   ートスカニーニ
「どんなアメリカ人にも理解でき、尚かつシリアスな音楽作品を作る」
   ーバーンスタイン

「私には愛するものが二つあります。それは音楽と人間です。
 人々と一緒に音楽をやり、人々の為に演奏する。そして音楽の最も
 深いところで人々と心が通うのです。
 人のいない人生などはとうてい考えられません。私の人生には
 人と音楽が何よりも大切です。
 この二つは一つのものです」

レナード・バーンスタインは72歳で死去した。
指揮者としては早死だということになる。


ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者であるバーンスタインのところに、ひとりの若者がたずねてきた。

「私も指揮者になりたいのですがどうでしょうか」
   「無理だね」
バーンスタインは冷たく言い放った。

「どうしてですか?私には指揮者としての才能がないのでしょうか」
    「君の才能のことなど知らんが、私にそのような質問をしたからだよ」







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