◇ 嘘は罪 

スイング時代の名曲の題名である。

「浜の真砂は尽きずとも世にウソの種は尽きまじ(?)」
というほど、世の中ウソだらけである。
TV、新聞、雑誌がそのウソを垂れ流している。
この我がサイトにもその種のウソについてかなり触れている。
(サイト内検索でご覧あれ)

「嘘からでた誠」など勿論ウソに関することわざは数々あるが、それらを収集している優秀なサイトは沢山あるので、ここでは止める。

「世界ウソ読本」(M・ハーシュゴルドバーグ 文芸文庫 1950年)という本がある。
すでに絶版かもしれない。
世の中のウソをかき集めた感じの本である。
その中から、ほんの一部を紹介しておこう。


「アメリカ人の半分は嘘をついている」
    ーロバート・ミッチャム(映画俳優)

「レポーター生活を長く続けていると、世の中が嘘で固められていることがよく
 わかるので、本当のことを言う人に出会うと、この人はなぜ真実を喋るのかと
 思ったりすることもある」  
    ーロバート・スミス記者(ニューヨークタイムス)

三大嘘ーー嘘を研究している専門家に言わせると、人間が一番嘘をつくのは、年
齢、収入、そしてセックスに関してである。

「勝利者は真実を語ったかどうかと尋ねられることはない」
    ーアドルフ・ヒットラー

アメリカインディアンはかってアメリカ合衆国の二十三億エーカーの土地の所有
者であった。その大部分が合衆国政府の所有に移ったのは、1789年から1850年の
間に取り交わされた245の協定のためである。
その協定の結果、売買された土地の価格は一エーカーあたり二十セントーーこれ
はバスケット一杯で買い取られたマンハッタンと比べても安い買い物だったろう。
合衆国とインディアンの間で交わされた協定には必ず、白人側は今後決してイン
ディアンの土地を買収するすることはない旨が記されていた。しかし、合衆国政
府はその約束を破り続けた。ジョージ・ワシントン自身、「あの約束はインディ
アンを宥めるための方便だった」と公然と語ったほどなのである。
次々と約束が破られ、インディアン達にはもっとも魅力のない土地が残されるこ
とになった。
しかし、後年わかったところでは、現在のインディアンの所有地の地下には、莫
大な石油と石炭ーそしてアメリカのウランの半分が眠っているという。

嘘の代償はおおきいというわけだ。。

「私にはインディアンの血が混じっている。白人の血は私の正直さに疑問をさせ
る分量だけだ」
    ーウィル・ロジャース

「目は嘘をつかない」
    ーゴルバチョフ

「私はペテン師ではない」
    ーニクソン大統領

「ニクソンは一度に口の両端から嘘をつく」
    ートルーマン

「ニクソンはづるそうな目をした、嘘つきやろう」
    ートルーマン

「キッシンジャーは国家安全保障担当補佐官として、ついで国務長官としてニク
ソンに仕えた。ホワイトハウスで初めてのレセプションのおりに、キッシンジャー
はニクソン夫人に会い、大いにニクソンを誉めそやした。すると夫人はキッシン
ジャーの耳元に顔を寄せ、キッシンジャーの言葉を遮って、こういった。
「あなたはまだニクソンという人がわかりませんの?」
     ーセイモア・ハーシュ(権力の代償ーニクソン政権とキッシンジャー)

「平和は目前である」
    ーキッシンジャー(ヴェトナム戦争中に)

「政治は道徳と無関係である」
    ーマキャベリ

「政治家は政治家のいうことを信じないから、 
 民衆が政治家の言うことを信じるとびっくりする」
    ーシャルル・ドゴール

「嘘つきは人を信じない」
    ーレオ・ロステン

「嘘つきは真実を話しても信じてもらえない」
    ータムルード(ユダヤの法律と伝承の集大成)

「ある人が正直かどうかを見分ける方法は、その人に尋ねてみることだ。
 正直だと答えるようなら、その人は嘘つきだ」
    ーグルーチョ・マルクス

「離婚専門の弁護士がこういったことがある。
『夫にせよ妻にせよ、みんな嘘つきなんです。だから、われわれとしてはクラ
 イアントに、上手な嘘をつかせるようにするんです』」
    ーマイク・ロイコ(コラムニスト)

「嘘もつけない人間には仲人は務まらない」
    ーユダヤの古諺

「若くあり続ける秘訣はー
 正直に生き、ゆったりと時間をかけて食事をし、
 年齢を偽ることです」
    ーセシル・ボール(アイ・ラブ・ルーシー役の女優)

「自叙伝らしき作品に書かれていることを信じてはいけない。
 われわれ作家は皆、嘘をつくからだ。
 作者はこうつぶやく。『これが実際にあったことだが、この
 ままでは面白くないので、内容を変えよう』。
 だから自伝というものは、ほとんどが嘘だ」
    ージョン・アーヴィング(作家)

「世の中に偽りというのがなければ、疑いが生じない。
 疑いがなければ、探求が行われない。
 探求がなければ、知恵も知識、天才も生まれない」
    ーウオルター・サヴェジ・ランドー(哲学者)

「丸めた数は常に間違いである」
    ーサミュエル・ジョンソン
(*悪魔の注釈:これは統計のウソについていった言葉である)

「ほとんどの作家は、真実こそ貴重な財産だと考えている。
 だからこそ、それをムダに使わないようにするのだ」
    ーマーク・トウェイン

「ソヴィエト連邦の最も顕著な特質はその明るさにある」
    ースターリン

「大衆の心は原始的までにシンプルなので、小さな嘘よりも
 大きな嘘の餌食になりやすい。
 大衆自身、小さな嘘はよくつくものの、大きな嘘をつくこと
 はできないのだ」
    ーヒトラー

「労働は解放につながる」
    ーアウシュビッツ収容所の入り口に掲げられていた文章

「大使とは自国のために嘘をつくべく他国へ派遣される正直ものである」
    ーサー・ヘンリー・ウオットン

「弁護士が嘘をつくのはどういうときか?
 口を開くときだ」
    ースコット・トウロウ(作家・弁護士)

ジョージ・ワシントンの「桜の木」の話は勿論ウソ。もっともこれは
彼のせいではなく、ある牧師がでっち上げた話である。
ワシントンは嘘がつけなかったかどうかはとにかくとして、嘘が
「書けなかった」のは事実である。
彼の書いたものを点検してみると、lie ではなく lye と書かれて
いるのだ。

「半分だけの真実はしばしば大きな嘘である」
     ーベンジャミン・フランクリン(貧しいリチャードの暦)

「書物に書かれているからといって、真実であると考えてはならない。
 嘘つきは舌で人を騙すだけでなく、ためらうことなくペンでも騙す
 からだ」
      ーミモイデス(イエメン人への書簡)

この本の原題は「The Book of Lies」 。 
原書の裏表紙にある紹介では
「著者はノーベル文学賞を二度、その他ピューリツアー賞、オスカー、エミー賞
 を各一度受賞」
とあるが、勿論これは真っ赤なウソである。
 
*嘘と正反対(?)と思われている「真実」については別ページ
 http://park23.wakwak.com/~fujix/Ksinjitu.htm
 を是非ご覧頂きたい。


It's a Sin to Tell a Lie

Be sure it's true
when you say "I love you,"
It's a sin to tell a lie
Millons of heart
have been broken
Just because
those words were spoken
"I love you, yes I do, I love you"
If you break my heart I'll die
So be sure it's true
when you say "I love you,"
It's a sin to tell a lie.





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