◇赤とんぼ |
「夕やけ小やけの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か」 言わずと知れた三木露風作詞、山田耕筰作曲作「赤とんぼ」の歌詞の出だしである。 日本の旋律と歌詞について調べていたら(デューク・エリントンの項目)、吉行淳之介氏が面白いことを書いている本があることを見つけた。 「赤とんぼ騒動」という題名だが、コラム集なので40のなかの一項目である。早速探したがもう絶版で手に入らない。インターネットで探したところ、ある古本屋に在庫があるのを発見。即取り寄せた。(定価より高かった) 内容はこいうことである。 それは氏が、シューマンの「ピアノ協奏曲」(シューマンはこの一曲しかピアノ協奏曲を作曲しなかった)を聞いていたら、なんとそのなかに「赤とんぼ」の旋律が繰り返し出てくるというのに気がついた。というのがこのコラムのテーマである。 悪魔もこの曲は高校時代から好きでさんざん聴いたけど、「そうかな?」という気がしたが、念のためじっくり聴いてみる。 結果は・・・・ 残念ながら悪魔の耳ではそのような旋律は聞こえなかった。第二楽章のテーマが似ていると言えば似ているが。 悪魔の耳が悪いのか、吉行氏の耳が特別製なのか? このコラムでは別の話として、それは石原慎太郎がかってドイツ人に「赤とんぼ」の曲を聴かせたら、そのドイツ人から「これはドイツの民謡である」と言われ、その顛末を新聞のコラムに書いたところ、存命中の山田耕筰氏から厳しく抗議されたという逸話も紹介している。 この民謡を聴いてみたい。 ダークダックもかって演奏旅行で何回かドイツを訪れている(学芸会レベルの連中がよくもまあ・・)。その際には「赤とんぼ」をよく歌っているが、特に何の話もないので、本当に「赤とんぼ」に似たドイツ民謡があるのかどうか不明である。 「赤とんぼ」の歌詞などについては別項にて。 ![]() |