太平洋戦争開戦のころシンガポール要塞のイギリス軍司令官は パーシバル中将で、かねてこう豪語していた。
「日本軍なぞ、いくら来ても怖くない。イギリス兵一人で日本兵一ダースをやっつけてみせる」
ところが日本軍の怒涛のような進撃にシンガポールはあっけなく 陥落し、パーシバル中将は 捕虜になってしまった。
「あんなに威勢のいいことをいっていたのにどうしたのですか」 戦後になってたずねられた将軍、悪びれず答えた。
「日本兵め、13人で来きおった」
13という数字が忌み嫌われ悪魔の一ダースと呼ばれることに 引っかけている。
ー 上前淳一郎 「読むクスリ」
ps.「魔女の一ダース」(米原万里)などという本も出版されている。
魔女の世界でも一ダースは13個。
この本もちゃんと、13章あるのが憎い。

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