これはドイツのことわざだそうだ。
この場合の「運」とは「幸運」と言うことであろう。
愚かである。
悪魔の場合はそんな甘いことは絶対に考えない。
なんせ、悪魔が株を買うとその日に大暴落。売ると次の日に大高騰という案配が続けば
そんな「幸運」を信ずることが出来なくなるのも当然というわけだ。
「運は待っていてもこない。自分で引き込むものだ」
などとも言われるが、「引き込む」ためには自分の「運」に自信を持っていなければならな
いのではなかろうか。
・運命のなかに偶然はない。人間はある運命に出会う以前に、自分がそれを作っている
のだ。
ーウィルソン大統領
・たいていの人々は、運命に過度の要求をすることによって、自ら不満の種をつくっている。
ーフンボルト
・人間の一生を支配するのは運であって、知恵ではない。
ーキケロ
・運命は性格の中にある
ー芥川竜之介
・人間はその性格にあった運命にしかでくわさない
ー小林 秀雄
〜実際にあった世にも不運な男の話〜
ヴェノスアイレスに住むジョーンズさん(34歳)は、足の裏にマメができたのでそれを除去するための手術をしてもらおうと、市の病院の門をくぐった。手術台に乗せられたジョーンズさんは、痛さが心配になって、医者に全身麻酔の注射を頼んだ。ところが、不運なことにジョーンズさんは、この注射で心臓マヒを起こした。医者は胸を切開して心臓をマッサージし、あやうく一命を取りとめた。ジョーンズさんは、それから酸素テントにいれられたが、そこで胃潰瘍と腹膜炎を併発した。この治療が終わると、こんどはなんとタンカから落ち、足と首の骨を折り、心臓をまたまた悪化させてしまった。
ジョーンズさんはいまノドを切開してチューブで呼吸し、胃には流動食を流し込む管を通し、足と首にはギブスをはめて、辛うじて生きてはいるが、肝心のマメの手術はまだすんでいない。
(ソラリスの海より引用)
http://www.interq.or.jp/sun/solaris/joke/joke1/joke11.htm

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