◇ススメ ススメ タバコ ノ ススメ

これは本の題名である(B.R.サーカス エゴイス叢書1)

なんともヒドイ題名の本であるが、これが面白い。
この本の中でも紹介されているが、タバコの語源はアメリカ先住民族の言葉「タバクム」であると言われている。そして1492年コロンブスのアメリカ大陸到達(発見はウソ。だって、先住民族がいるんだから)の際にヨーロッパに持ち帰ったものがポルトガル語のタバコになり、あっという間にヨーロッパに広がっていった。
別の項で、「タバコ肺ガン説はウソ(数字はウソをつかない。しかし、ウソつきは数字を使う」と書いたように、タバコと肺ガンの因果関係は明らかになっていない。それにもかかわらず、アメリカではタバコの害を訴えた先だっての訴訟で法廷はタバコ会社に20兆円の罰金支払いを命じた。これは法外である。しかし、タバコ会社が支払いに同意するのは、日本はじめアメリカ国外で儲けられるという腹づもりがあるからであろう。

タバコの煙の中には約二千種の化学物質がふくまれているが、その中でも主成分は「ニコチン」である。タバコの「効果」は一つにこの成分によるものである。
愛煙家にいわせれば、朝のスッキリ感、心身のリラックス等は堪えられないのだろう。
タバコといえばすぐ「肺ガンのもと」と思いがちだが、実際はどうか。
 
「タバコの成分表を作って発ガン物質がこんなに含まれていると強調
 しても、それが接種され排泄される過程で人体にどんな影響を与え
 るのかは全く不明なのである」
  ー山田千晶(元国立予防生衛生研究所室長「タバコ発がん説のウソ」

タバコ肺ガン説はあやしいとはいうものの、肺と胃に良くないのも事実である。それでも、俺はタバコをやめないという猛者達の言葉である(表題の本より)。

「タバコのケムリで自殺するには何十年もかかるが、車の排気ガスなら、せい
 ぜい30分だろう」
      ー中津川 洋(編集者)

「タバコをお吸いなさい、ねえあんた。そうじゃないと、あんたの代わりに誰か
 他人が吸っちゃいますぞ」
      ーエリック・サティの日記(主治医からの言葉として)

「吸って吸って吸いまくり、そうした尊い自己犠牲によって、子供に幸福を手
 渡し、自分は滅びていく」
      ー藤岡英生(作家)

「女の恨み言を聞くときには、やはり苦しそうにタバコを吸ったり、煙そうにし
 なくちゃ」
     ー中目黒人(コラムニスト)

「ヘビースモーカに栄光あれかし! 大丈夫だ、私たち喫煙者は死ぬまで
 生きられる」
     ー飯田隆昭(アメリカ文学教授)  

「タバコを50年吸い続けた人は少なくとも50年は確実に生きたことに
 なる。故にタバコを吸い続けた人ほど長生きする」 
                  ー土屋賢二    

「古代ギリシャ人の知らなかった人生の快楽が二つある。それは紫煙をくゆ
 らすことと本のページをめくることだ」
      ーチボーテ (遠藤周作・眠れぬ夜に読む本)」

「煙草に関する私のルールはこういうことだ。眠っている間は決して吸わない。
 起きている間は決して我慢しない」
  ーマーク・トエイン

「禁煙することは簡単だ。私は何百回もやったことがある」
 (Giving up smoking is easy. I've done it hundreds of times)
  ーマーク・トエイン

「ガンバレ!」
     ー悪魔


追加(2004.11.9)
国際がん研究期間(IARC)による1988年から1994年までの研究成果によると、
「受動喫煙はまったく健康に問題ない」
という結論を出した。 「週刊ポスト」2004.11.17日号より。
        
喫煙者と同居する非喫煙者 1.16(0.93〜1.44)
職場での受動喫煙 1.17(0.94〜1.45)
職場と家庭の両方で受動喫煙 1.14(0.88〜1.47)
子供の時の受動喫煙 0.78(00.64〜0.96)

・各項目の左端の数字は統計的な尺度である「オッズ比」。カッコ内は、オッズ比から
 割り出された「95%信頼限界」を示す。
 この範囲が1をまたいでいれば、影響なしと判断できる。

このレポートによれば、子供の時の受動喫煙はむしろ「発ガン確率を低下させる」
という愕くべき結論となる。
(本当かどうかは?)

*IARCは世界保健機関(WHO)の付属機関である。
  この調査が発表されたのが調査終了後、10数年後というところに疑問が残る。
  WHOがかながね主張した内容と異なることで、公表を控えたのではないか。
       ー高岡健 岐阜大学病院助教授

「タバコの害についてこのごろ威丈高に言うものが増えたのは不愉快である。
 いまタバコの害を言うものは、以前言わなかったものである。
 いま言う害は全部以前からあったものである。
 それなら少しはそのころ言うがいい。
 当時何も言わないで、いま声高にいうのは便乗である。
 人は便乗に際して言うときは声を大にする。
 ことは正義は自分にあって相手にはないと思うと威丈高になる。
 これはタバコの害の如きでさえ一人では言えないものが、いかに多いかを物語る
 ものである」 
       ー山本夏彦(良心的) 


追加2。 (2004.11.9)

「昭和30年代。東京の肺ガンの発生率はロンドンの百分の一でした。
 それが急速に増えた原因は大気汚染とみて間違いない。世界中どこを調べても
 そうなんです。いまバンコクは東京並みになっているのでは。
 チェンマイでも10年前に比べて急増しています。
 車は本当に必要か。いま、石油はあと四十年でつきるのではないかともいわてる。
 車に文句を言えないから、タバコが悪者にされている感がある」。
    ー養老孟 「対談集(話せばわかる)講談社」より

関連のサイト ->「たばこ常識のウソ]





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