悪魔のダーウィン賞
■ ただ見お断り 

1999年度のダーウィン賞優勝者は偉大なるワシントン州の(故)ジョン・パーニッキーとその友人、(故)サル・ホーキンスに贈られる。二人は地元のジョージ・ワシントン円形劇場で開催されたメタリカコンサートに臨むことにした。 券がなかったので(ただし、二人はビール18缶を持っていた)、三メートル近くあるフェンスを乗り越えて忍び込むのは易しいだろうと考えた。ピックアップ・トラックをフェンス際にもって行き、計画では(ホーキンス氏より45キロ重い)パーニッキー氏がフェンスの頂上に登り、それから友人を引っ張り上げるはずだった。 パーニッキー氏にとって不幸なことに、フェンスの向こう側の地面は9メートル下であった。

よじ登ったとたん、パーニッキー氏は木の中を落ちて行った。墜落は太い枝に当って(そこで氏の右腕が折れる)ズボンが引っかかり、いきなり止まった。

腕が折れた状態で木からぶら下がって見ると、下に茂みがあるのが見えた。(おそらく)茂みで衝撃がやわらげられると考えてポケット・ナイフを取り出すと、ズボンを切って木から自由になろうとした。 とうとう切れて、パーニッキー氏はヒイラギの茂みに落ち込む。 鋭い葉が全身を引っかき、ズボンの保護がなかったため、ヒイラギの枝が肛門に刺さった。

さらに悪いことには、ポケットナイフが腿に八センチほども刺さった。 ホーキンス氏は友人がすさまじい痛みに苦しむ様を見て、ロープを投げ、それをピックアップにつないでゆっくりフェンスから離れることで友人を引き上げることにした。 しかしながら、酔ってあわてた状態でトラックをバックしたため、トラックはフェンスを破って落下、友人の上に落ちて殺してしまう。

到着した警官は、墜落したトラックと、100メートルほど投げ出され、大量の内出血で死んでいるその運転手を発見した。 トラックを移動させたところ、その下からジョンが見つかった。 半分裸で全身に引っかき傷がつき、肛門にヒイラギの枝が突き刺さり、ナイフが腿に突き立ち、ズボンが7メートルも上の木の枝からぶら下がっている。
     -I'm Serious...sometimes.より  http://members.fortunecity.com/msato/clean96.html
*この話は「ダーウィンの剃刀」でも登場している。

(2002.6.10)


                      
     


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