悪魔のダーウィン賞
■ 奇跡の詩人

「希望に満ちた流奈君の日々」

 横浜市に住む11歳、日木流奈(ひき・るな)君は、誕生直後の手術の影響で脳障害ハンディキャップを持ち、一日のほとんどの時間はリハビリに費やす。そんな流奈君の詩集やエッセーが今、大人達の心を引き付けている。とても11歳とは思えない才能と感性を持つ流奈君と家族の日々を追った。
流奈君は両親やボランティアに支えられながら、3歳からドーマン法と言う療法でリハビリを始め、5歳の時、文字盤を指して意思を伝える方法を覚えた。これまでに大学レベルの難しい本を約2000冊読破。母千史(ちふみ)さんが流奈君の言葉を読み取り、父貴さんが記録する形で、彼の思いが本となっている。
「私を否定しない環境があった」という流奈君の「とても豊かで、希望に満ちている」日々と言葉には、驚きとともに感動を覚える。(油)

この話は各新聞社が似たような内容で取り上げ、さらにNHKが放映したことからさらに有名になった。 そして、出版した本の売れ行きが増したという。

「感動した」「ウソだ」と議論が巻き起こり、NHKもそれに対し釈明文を発表したがあまり説得力がなかった。つまり、「本当だ」という証明がなされていない。要は、現時点では限りなく灰色に近い黒である。
きちんとした検証がなされていないということである。
悪魔の偏見で言えば、「流奈」などと言う訳のワカラン名前(ルナ=月?)をつけるような親は大体において胡散臭い。
新聞も「とても11歳とは思えない才能・・・」ではなく、「本当は11歳ではない」と書くべき。
「奇跡の詩人」の詩を実際に読んでみると、そんな文章である。悪魔ですら11歳の時にはとても書けないような老成した、「上手」な作品である。

ダーウィン賞候補者は言うまでもない。
勿論、流奈君ではない。
 
(2002.6.24)


                      
     

アクセスカウンター
 [カウンター]