◇ アマは和で勝ち、プロは勝って和ができる

プロ野球で巨人・西鉄・大洋を率いて大活躍した三原修監督の名言である。
名将・魔術師などと言われた彼はどんな世界ででも成功できるだけの資質の持ち主であった。
あの、豪快な西鉄を率いた後、弱小の大洋に移りそこでも持ち駒を最大限に生かして日本シリーズまでも制したのはまさに奇跡であった。

そんな彼のこのことばをもう一度じっくり味わってほしい。
というのは巨人原監督の(元監督と言わなければならない。2003年のシーズン後、彼は辞任したから)ことばが一方にあるからだ。
原が巨人の監督に就任した2001年の秋季練習開始、彼は
「ジャイアンツというチームで、みんな同じユニホームを着ているのだから、チーム愛という言葉を大切にしてほしい。
それがなければ勝てない、ということを認識してほしい」
といった。

バカだね〜
以下は原が自分のホームページで書いていること。

春の宮崎キャンプで、名将と呼ばれる故人・三原さんが監督時代に書き残している
資料を中西臨時打撃コーチに見せて頂きました。膨大な資料で、短く言い表すこ
とが出来ませんが、とても勉強になりました。特に印象に残っているのが「5分
5分の勝負をどうやってものにするか」というものです。非常に抽象的な表現で
すが、力と力が5分と5分で、その勝負を分けるのは「勢い」だということです。
その「勢い」を作り出すために、様々な三原さんの模索の後や感想が書き残して
ありました。それは、野球のプレーだけに留まらず、私生活の過ごし方や、偶然
性から生まれる現象にまで及んでいました。

原が「勉強になった」といっているのはいったい何なのだろう。
何を勉強したのだろう、と思う。
原が辞任したから言うわけではないが、彼は監督の器ではなかった。彼の親父も優秀な高校野球の監督であったが監督学は教えられなかったのだろう。
 
スポーツ紙その他はナベツネを例によって悪者に仕立てている。
ナベツネは老害の象徴的存在であることは間違いのないところではある。が、それと「原」問題は別次元の話である。

業績目標を達成できなかったリーダに発言力はない。企業では当たり前の話である。
リーダの部下である課長を更迭するといわれてもしょうがないのである。


「若返りと言うが、あんな仲良しクラブのコーチ陣で勝てるわけがない。大人のコーチを入れないとダメだ」

 「原で清原が御せるのか。清原に振り回されたら、来年も勝てない」

 「あんなチンタラ宮崎秋季キャンプを伊東の地獄の秋季キャンプと一緒にするな」
 
「現役時代と一緒の八方美人。だれ彼関係なく、アドバイスされると、
 バッティングを変えるものだから、生涯、これが原辰徳という打撃を
 残せなかった。今のままでは監督としても原野球などできない」

と申しているのは結果論でなく、巨人OBが原就任時にいった厳しいコメントである。

残念ながら、原もまた、先輩の尊敬すべき長島と同じに「ピータの法則」を地でいった人物である。

* 関連ページ: ピータの法則 





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