女夫淵から奥鬼怒温泉八丁の湯 3.8Km 7:35〜8:55(1時間20分)


女夫公共駐車場・バスターミナル
初めてのシルバーウィーク5連休ということで、大渋滞を避けて午前3時に川崎を出発。環状8号〜外環和光〜東北道〜宇都宮日光道路と順調に走破して霧降高原に至る。霧降高原から大笹牧場を過ぎると標高が一気に1300mを超える。それまで厚い雲に覆われていた空が急に明るくなり、朝日が眩しく降り注ぎ眼下には雲海が広がる。 雲海の画像
川俣温泉の間欠泉にしばし足を止めて、女夫淵(めおとぶち)の公共駐車場に到着。この先奥鬼怒スーパー林道は一般車通行禁止で、奥鬼怒温泉郷までは徒歩、または加仁湯と八丁の湯の宿泊客の送迎バスで行くことになる。前回は八丁の湯、加仁湯に宿泊したので宿のマイクロバスで往復できたが、今回は徒歩で奥鬼怒を目指す。
女夫淵の地名の由来

女夫淵公共駐車場にある案内板、鬼怒川の橋を渡ると歩道の入り口がある

歩道を入るといきなり長い階段が始まるが、奥鬼怒へははなだらかで遊歩道といった歩きやすい道のりが続く。7時44分

入り口から5分ほど歩くと「鬼怒の中将乙姫橋」を渡る

このあたりは、まだ標高1120mくらい、鬼怒川に沿ってゆるやかに登って行く。

河原の周辺に咲くアザミ、フジアザミ、ナンブアザミの類か?

ゴマナ(胡麻菜 キク科シオン属)の群生

テンニンソウ(天人草 シソ科)のような

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草;黄金菊 キク科)

マツヨイグサ(待宵草:月見草)の一種?一輪だけ咲いていた

八丁の湯 玄関先にて マユミ?

歩道は整備されていて歩きやすい。しばらく鬼怒川渓流沿いの道が続く。8字j分

木陰に滝が見える。どうやら地図にも名のない滝のようだ。8時14分

二ツ岩橋 8時20分

二ツ岩橋から下流方面

二ツ岩橋を過ぎるとすぐに砥ノ岩橋がある。8時21分


奥入瀬渓流を思わせる流れに沿って進む。八丁の湯まであとわずか。8時50分

視界が開けて八丁の湯の建物が見えてくる。8時52分

八丁の湯に到着 8時58分 約1時間20分の行程だった。

八丁の湯 名犬チビの思い出

初めて八丁の湯を訪ねた2003年8月だった。八丁の湯に一泊して翌朝、玄関でチビと遊んでいたら、なんとトレッキングに付いてきた。大分老犬にはなったものの、以前はガイド犬として宿の客を毎日案内していたという。よほど気に入られたのか、久しぶりにわれわれ一行をガイドする気になったらしい。途中まで見送ってくれるのかと思うと、どこまでも先導して行く。我が家の姫は大喜び。
行程2時間程の山道は結構険しい。老犬チビも適当に休みながら登ってゆく。そして、決して先へ行くのではなく、我々を振り返りながら歩調を合わせてくれる。
標高2000mの湿原は真夏でも爽やかな風。チビも心地良さそうだ。チビはマイペースで湿原を楽しんでいる。
今回の奥鬼怒行で八丁の湯を通るので、チビに会えるかも知れないと期待していた。八丁の湯のご主人はブログで宿のこと、チビのことをこまめに記録しており、それを拝見するのが楽しみであった。それが、最近はブログが閉鎖されており気にかかっていたのだ。
宿の玄関でご主人に話を聞くことができた。
今年の3月にチビは亡くなったという。老齢だったこともあるが、体内に腫瘍ができ、最後は脳まで冒されてついに息絶えたとのことだった。しんみりと語るご主人の様子は、ほんとうにさびしそうだった。遺骨はまだ埋葬せず、自宅に安置してあるそうだ。そのうち、先輩犬と一緒に葬ると、遠くにチビの姿を思い描いているようにポツリと語った。

2008年7月 温泉ライターとして有名な山崎まゆみさんのブログで紹介されているチビが最後の元気な姿であろうか。山崎まゆみのいい湯だな ダイアリー

天国へ行っても、鬼怒沼を気持ち良さそうに走り回っているのでしょう。冥福をお祈りします。合掌。