奥鬼怒温泉紀行

2003年8月 夏休みを利用して菊池家ゆかりの温泉を訪ねてみました
淡雅の奥鬼怒温泉開発(「淡雅行實」より



関越道沼田インターから金精峠越えで奥鬼怒を目指します。お盆時期で渋滞をうまく避けながらの道程でした。
日本ロマンチック街道と名付けられた快適なドライブ、菅沼のレストハウスで休憩。標高1500m近く、しかもガスっていて、8月とは思えない涼しさ!

問題発生!金精峠を越え、光徳牧場を過ぎて山王林道を走行中、エンジンルームから白煙が上がる。路肩に停車して様子を見るが煙は止まらず、発火の恐れがある?
遠巻きにして様子をみる。煙が治まってきたのでエンジンルームを点検すると、パワーステアリングのパイプが切れて、オイルが漏れ出し、エンジンの熱で発煙しているようだ。
最近の車はエアコンのベルトをパワーステアリングのベルトと共有しており、エアコンのコンプレッサーに異常、ベルトが耐えられずに断裂して、パワーステアリングまで故障してしまったらしい。
JAFへSOSするも、お盆期間中で近くの修理工場も休み、仕方なくパワ−アシストなしでワインディングロードをだましだまし走行。もちろん、エアコンも効かない。今の車、パワステなしに走行するのはかなりの体力を要求される。
なんとか女夫淵(めおとぶち)のバス停までたどり着く。この先は乗用車乗り入れ禁止の奥鬼怒スーパー林道。ここから徒歩で1時間あまりで奥鬼怒へということだが、宿泊者は宿の送迎バスが運んでくれる。

女夫渕温泉、スーパー林道の橋から露天風呂が見える。
この先は自家用車通行禁止
徒歩で奥鬼怒へ登る人も多い。
およそ10分ほどマイクロバスに揺られて、奥鬼怒温泉八丁の湯に到着。
未舗装の山道はその昔ご先祖様が橋を架け切り開いたと思うと感慨も一入だ、窓外の景色に思わず見入る。
いかにも秘湯を思わせる、八丁の湯の玄関。室内も裸電球の簡素なものだ。湯治という目的にはそれで良いのかもしれない。窓の外には鬼怒川の源流が望める。

八丁の湯、混浴露天風呂。湯の花が舞うお湯は源泉100%のかけ流し、源泉温度51℃、無色透明、単純泉。昭和4年に開業とのことです。間近に滝を眺めながら浸かる温泉はマイナスイオンいっぱいの天国です。雪見の湯、滝見の湯、石楠花の湯、内湯といろいろ楽しめます。

宿のお料理も素朴な味わい。こういう場所でのお食事は華美にならない方が好ましいですね。熊のお鍋が珍しい。
翌日 鬼怒沼トレッキングへ