サブライム..... オルゴール独特の技法。
その1
サブライム 実はこの用語が正しいのかどうか定かではありません。 ここでは“複数弁に同じ高さの音を割り付けること”をサブライムと称しておきます。
画面中に3箇所見える赤い矢印の部分に濃い横線が表示されていますがそれです。 少なくともこの部分は 短い時間で同じ音を鳴らす必要がある いわゆる連打の箇所なのです。 オルゴールは鋼鉄の弁を弾いて音を出す関係上 あまり短い時間間隔で連打するとビーというノイズが入ります。 これを避けるためにある程度時間的に長い間隔をおかないと同じ弁を弾くことができないのです。
これを回避するために 編曲上で短い間隔で連打する場合は同じ音を複数(2弁以上)の弁に割当ておいてそれを交互に弾くことで1つの弁における短時間のうちに弾く必要がないようにするわけです。 この技法をここではサブライムと言っておきます。 具体的にはシリンダーという筒上における角度でその最小間隔が決められています。
上の例では 余韻を伸ばしたために曲の長さが長くなり 相対的に矢印の部分が最小間隔(角度)条件よりも狭くなってしまったわけです。 そのため従来1つの弁に割当ればよかった部分まで2つに割り当てる必要が生じてしまい 結果的に必要弁数が多くなってしまったというカラクリです。
音のキャンバスはこのような計算を裏で自動でやってくれますが 曲を作るあなたは上記のような原理はよく理解しておかないといけません。