◇ 白髪は知恵のしるしではない

「齢をとって利口になるのなら歳をとった価値はあるが、白髪は知恵のしるしではない。それでは若くさえあればいいのかというと、あれは今の老人の0十年前の姿だから同じく何の価値もない]
                  ー山本夏彦「良心的」
このコラムに多分初めて日本人が登場したと思うが、この山本夏彦も大した人物である。

知恵とは知識ではない。
人間が本当の意味の勉強をして、実体験をとおして、他人との接触により身につくものなのである。
歳を取るから身につくものではない。

1.歳をとる
2.色々な経験を積む

だから
3.年寄りは利口になる

という三段論法が成立するようだが、実はそうではない。
2.の部分が間違いだからだ。

「なにも考えずに同じことを百回繰り返してもそれは経験とは言わない」
ということだ。
 ・関連ページ->「経験」

「愚か者にとって,老年は冬である.賢者にとって,老年は黄金期 であ
 る」
     ーユダヤのことわざ

「アホはアホ。20歳のアホは60歳になってもアホ。人間、歳は関係な
 い」
             ーシャンソンの一節

といった具合である。

・関連ページ->「老人老イ易ク学成リ難シ」






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