さて、これまで何度かお話しいたしましたが、本年、私、ぷらもオヤジ/72は5回目の丑年を迎えまして、干支(十干十二支(じっかんじゅうにし)の略)で言うと己丑(つちのとうし)を迎えた訳であります。十干の10と十二支の12との最小公倍数の60、いわゆる還暦って奴ですね。で、赤い零戦のところでも申し上げましたが、日本では本人に赤い衣服(ちゃんちゃんこや頭巾など)を贈るという習慣がありまして(今では「あった」と申し上げたほうが良いかもしれませんが)、かつて魔除けの意味で産着に赤色が使われていたらしく、再び生まれた時に帰るという意味があるそうだ。 その昔、自分がまだぷらもコゾウ/72だった頃、60歳と言うと「おじさん」というより「お爺さん」と言う感じでしたが、いざ、自分がその歳になると「とんでもない、まだ私ゃ若いですよ」が実感でして、ぷらもコゾウ/72を含めた大多数の子供たちが「お爺さん」と思っていた当時の60歳の紳士淑女たちも今の自分のように「まだ若い!」と思っていたんでしょうね。 しかし、現実は確かにどう頑張っても小さな文字は見えない訳で、そうなると当然プラモ作りに眼鏡や拡大鏡は必須アイテムになっておりますし、以前、ゴルフを始めたばかりの息子が、近々コースデビューするために「ちょっと教えてくれ。」というので、一緒にゴルフの練習所に行ったことがあります。頭の中にはこれまでのスイングがインプットされている訳でして、「ちょっと見てるか?」といってドライバーを打ちました。バシー!と一球目は先のネットめがけてまっすぐ飛んでいきました。息子も「ホーッ!」といった顔ですね。ところがです。二球目からはどーも上手いこといかんのですよ。アイアンを打ってもしかり。イメージのように「バシーッ!」といかんのです。結局、息子に大したことも教えられなかったことがありました。これも多分、頭で思っている体の動きに、筋肉が連動しないんでしょね。先月の雑記帳でたまたまスキーの話を書きましたが、そのスキーでも急斜面でスピードをコントロールするのにエッジを利かせる脚力は多分なくなっていて、イメージどうりには滑れんでしょう。 こうお話しすると、「なんだかどんどん老化して元気がなくなっちゃってるようだなぁ。」と思われるかも知れませんねぇ。いえいえ、そんなことはありませんよ。たまにご紹介する「ゆめてん村」での働き方を見ていただければ、まだまだ若い! 人間は物理的な筋力も確かにそうなんですが、それ以上に精神的な筋力があるとぷらもオヤジ/72は信じておりまして、「まだ若い!」と思っている間は、無理さえしなければ本当に「若い!」気がします。なにしろ還暦は、生まれたときに戻るんだから! その気になれば、72のパイロットフィギュアの顔なんぞも拡大鏡なしで塗れるかも? てなことで、本年もプラモ作りやアウトドアやその他全てにおいて、楽しくマイペースで行きたいと思っている還暦を迎えるぷらもオヤジ/72であります。
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